【知らないと損!】火災保険で津波被害は補償される?地震保険との違いと最適な備え方を解説


東日本大震災の大津波を知り、さらに南海トラフ地震で津波のリスクが高まる中、万が一の備えとして適切な保険を選ぶことが重要です。しかし、火災保険では津波被害が補償されないことをご存じですか?地震保険との違いや、適切な補償を受けるための最適なプランを知らないと、大きな損失を被る可能性があります。

本記事では、火災保険と地震保険の補償範囲の違い、津波被害に対応する保険の選び方、実際の請求手続きまで詳しく解説します。しっかりと備え、安心できる生活を手に入れましょう!

火災保険で津波被害は補償されるのか?

火災保険で津波被害は補償されるのか?

日本は地震や津波のリスクが高い国ですが、火災保険で津波被害が補償されるのか、火災保険に特約を付けることで津波の被害をカバーできるのか、地震保険との違いは何か、補償の条件や制限についても気になるポイントです。ここでは、火災保険と津波被害の関係について詳しく解説します。

火災保険と地震保険の補償範囲の違いとは?

火災保険だけでは、津波の被害は補償されません。火災保険と地震保険は、住宅や建物に対する損害を補償する保険ですが、補償範囲には大きな違いがあります。以下の表で、それぞれの保険の補償範囲を比較してみましょう。

火災保険と地震保険の補償範囲比較

損害の原因火災保険地震保険
火災(一般的な出火)
(地震が原因の場合)
地震による火災×
津波による建物損壊×
地震による建物倒壊×
台風・豪雨・洪水×
土砂崩れ(地震が原因)×
土砂崩れ(地震以外が原因)×


このように、津波の被害を補償対象にするには、地震保険への加入が必要です。これは地震や津波による被害は通常の火災や風水害とは異なり、大規模かつ広範囲に及ぶため、火災保険の補償対象外とされているためです。

また、火災保険では「地震が原因で発生した火災」についても補償されません。たとえば、地震によって発生した火災で住宅が焼失した場合、火災保険だけでは補償を受けることができないため、地震保険に加入しておく必要があります。

津波による被害で受けられる補償の種類

津波による被害は、建物の損壊や家財の流出、火災の発生など多岐にわたります。しかし、火災保険では津波の直接的な被害は補償されません。津波による損害を補償するには、地震保険への加入が必須となります。以下の表で、津波による主な被害と、それに対応する保険の種類を整理します。

津波による被害と補償の対応

津波による被害火災保険地震保険その他の支援制度
建物の流失・倒壊×災害救助法など
家財の流出・破損×なし
津波による火災×なし
生活再建費用××罹災証明書に基づく公的支援
車両の被害××車両保険が必要


津波による被害では保険だけでなく、公的支援制度を活用することも重要です。特に、災害救助法に基づく被災者生活再建支援制度では、全壊した住宅の再建費用の一部を補助する制度があります。保険だけでなく、こうした公的支援も活用しましょう。

火災保険に特約をつければ津波の補償は可能?

火災保険では津波による被害を補償する特約は基本的に存在しません。では実際に、火災保険の基本補償や特約、そして地震保険で補償される災害の違いを見てみましょう。

火災保険の特約で補償される災害

災害の種類火災保険(基本)火災保険の特約地震保険
火災
(地震が原因の場合)
津波××
地震××
台風・暴風×
水害(洪水・浸水)一部特約あり×

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津波の被害に対する公的支援の基準

津波による被害を受けた場合、火災保険や地震保険だけでなく、公的支援制度も活用できます。公的支援の基準は被害の程度によって異なり、支援内容は住宅再建費用の補助や生活資金の給付などが含まれます。

公的支援の主な制度と基準

公的支援制度支援内容基準・条件
被災者生活再建支援制度最大300万円の支援金住宅が「全壊」または「大規模半壊」
災害救助法による支援一時的な住居・食料の提供甚大な被害を受けた地域が対象
罹災証明書の発行損害認定に基づく支援市町村が住宅の被害を判定
住宅ローン減免措置住宅ローンの減免・猶予被災証明を取得した場合
自治体独自の支援金上乗せの補助金各自治体ごとに異なる


罹災証明書の被害判定基準

罹災証明書は、公的支援を受ける際に重要な書類です。津波被害の程度は「もっとも浅い水深部分」での浸水の深さや建物の損壊度によって判定されます。

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最も浅い
浸水部分
床上1.8m以上
(全壊)
床上1m以上
1.8m未満
(大規模半壊)
床上0.5m以上
1m未満
(中規模半壊)
床上0.5m未満
(半壊)
床下浸水
(一部損壊)
被災者生活
再建支援制度の
基礎支援金
100万円50万円なし

津波の被害を受けた際は、火災保険や地震保険の請求と併せて、罹災証明書の取得や公的支援の申請を早めに行うことが重要です。


ご参考:
内閣府(防災担当)「災害に係る住家の被害認定基準運用指針(令和3年3月)

地震保険が津波被害に対応する仕組み

地震保険が津波被害に対応する仕組み

地震保険に加入していれば津波による被害は補償対象となります。しかし、具体的にどのような仕組みで地震保険が津波被害に対応するのか、支払い基準や補償範囲はどうなっているのかを知らない人も多いでしょう。

津波による建物の倒壊や流出、家財の損壊はどの程度補償されるのか、火災保険と地震保険の組み合わせで最適な補償を得る方法はあるのか、詳しく解説します。

地震保険の補償内容と支払い基準

地震保険は、火災保険では補償されない津波や地震による損害を対象としています。補償内容は建物と家財に分かれ、支払い基準は被害の程度によって4区分に分類されます。

地震保険の補償対象

補償対象説明
建物住宅の倒壊・損壊、流失など
家財家具・電化製品・衣類などの損害


地震保険の支払い基準(4区分)

スクロールできます
判定区分被害の程度浸水の損害支払われる保険金の割合
全損建物の50%以上損壊2階建て以上:180cm以上の床上浸水を被った場合または地盤面から225cm以上の浸水を被った場合

平屋:100cm以上の床上浸水を被った場合または地盤面から145cm以上の浸水を被った場合
保険金額の100%
大半損40%以上50%未満の損壊2階建て以上:115cm以上180㎝未満の床上浸水を被った場合または地盤面より160cm以上225cm未満の浸水を被った場合

平屋:75cm以上100㎝未満の床上浸水を被った場合
または地盤面より80cm以上145cm未満の浸水を被った場合
保険金額の60%
小半損20%以上40%未満の損壊2階建て以上:115cm未満の床上浸水を被った場合または地盤面より45cmを超えて160㎝未満の浸水を被った場合

平屋:75cm未満の床上浸水を被った場合または地盤面より45cmを超えて80㎝未満の浸水を被った場合
保険金額の30%
一部損3%以上20%未満の損壊基礎の高さ以上の浸水を被った場合で全損、大半損または小半損に至らないとき保険金額の5%


津波による建物の流失や全壊は「全損」と判定されるため、契約した地震保険金額の100%が支払われます。一方で、部分的な損壊や浸水の場合、上記のように被害の程度によって「小半損」「一部損」と判定されることもあります。

また、地震保険は火災保険に付帯する形で加入する必要があり、単独では契約できません。そのため、火災保険と合わせて適切な補償内容を選ぶことが重要です。

過去の津波被害で支払われた地震保険の事例

過去の津波被害で支払われた地震保険の事例

津波被害による地震保険の支払い事例として、東日本大震災(2011年)は代表的なケースです。この震災では、津波による住宅の全壊・流失が多発し、多くの被災者が地震保険を通じて保険金を受け取りました。

東日本大震災における地震保険の支払い実績

震災発生年支払総額支払件数主な被災地域
2011年(東日本大震災)約1.3兆円約80万件宮城、福島、岩手、茨城


この震災では、地震の揺れによる損壊に加えて、津波で建物が流失したケースが多く見られました。地震保険では「全損」判定となる場合が多く、契約保険金額の100%が支払われました。

また、2018年の北海道胆振東部地震では津波被害はなかったものの、建物の損壊に対する地震保険の支払いが行われました。

過去の津波被害の事例を参考にすると、地震保険への加入は沿岸部での住宅所有者にとって極めて重要です。

火災保険+地震保険の組み合わせで最適な補償を得る方法

火災保険と地震保険を適切に組み合わせることで、各種災害の被害に対する最適な補償を確保できます。火災保険は火災や風水害を補償しますが、地震や津波による損害は対象外です。そのため、津波のリスクに備えるには、火災保険と地震保険をセットで加入することが重要です。

火災保険と地震保険の補償範囲

保険の種類補償対象津波の補償
火災保険火災・風災・水災・盗難など×(補償なし)
地震保険地震・津波・噴火による損害○(補償あり)


最適な補償を得るためのポイント

  1. 火災保険の補償内容を見直す
    • 水害や風災の補償を含めることで、地震以外の災害にも対応可能。
    • 家財の補償も追加することで、家屋だけでなく家具や電化製品の損害もカバー。
  2. 地震保険の補償金額を適切に設定する
    • 地震保険の保険金額は火災保険の30~50%が上限。
    • 津波被害が想定される地域では、できる限り上限額で契約するのが理想。
  3. 特約を活用する
    • 火災保険には水害補償や破損・汚損補償の特約があるため、必要に応じて追加。
    • 地震保険の免責額を調整し、より手厚い補償を確保。

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津波被害を受けたときの保険金請求の流れ

津波被害を受けたときの保険金請求の流れ

津波被害を受けた場合、火災保険や地震保険で補償を受けるには、適切な手続きを踏むことが重要です。特に、保険金請求には申請期限や必要書類があり、スムーズに進めなければ受給が遅れる可能性があります。

津波による建物や家財の損害がどのように査定されるのか、火災保険と地震保険の請求手続きの違いは何か、被災後にすぐに行うべきことは何かを知っておくことが大切です。本記事では、保険金を迅速に受け取るための具体的な流れについて詳しく解説します。

保険金請求の手続きと必要書類一覧

津波による被害を受けた際、火災保険や地震保険の保険金を請求するには、正しい手順と必要書類の準備が不可欠です。スムーズに申請するために、事前に流れを把握しておくことが重要です。

保険金請求の基本的な流れ

  1. 保険会社へ連絡(被害発生後できるだけ早く)
  2. 必要書類の準備(罹災証明書や写真など)
  3. 現地調査(鑑定人による査定)
  4. 損害認定結果の確認(査定後に補償額が決定)
  5. 保険金の受け取り

必要書類一覧

書類名説明入手先
保険金請求書保険会社所定の申請書類保険会社
罹災証明書被害の程度を証明市区町村役場
被害写真津波による損害状況の証拠自身で撮影
身分証明書保険契約者の確認運転免許証など
建物・家財の契約書保険契約内容の確認保険会社


罹災証明書は特に重要で、被害の程度(全壊・半壊など)により支払われる保険金額が変わることがあります。また、被害状況を正確に記録するため、被災直後の写真撮影が重要です。

スムーズに保険金を受け取るためのポイント

津波による被害を受けた際、火災保険や地震保険の保険金を速やかに受け取るには、適切な手続きと準備が重要です。以下のポイントを押さえることで、申請の遅れやトラブルを回避し、迅速な支払いにつなげることができます。

保険金をスムーズに受け取るためのチェックリスト

ポイント詳細
保険会社へ速やかに連絡まずは契約中の火災保険・地震保険の保険会社へ被害を報告。申請期限を確認し、速やかに手続きを開始。
罹災証明書を取得市区町村の役場で罹災証明書を発行してもらう。津波の被害レベル(全壊・半壊など)により支給額が異なるため必須。
被害状況を写真・動画で記録家屋や家財の損害を証明するため、津波による浸水跡や破損状況を細かく撮影。
契約内容を再確認火災保険と地震保険の補償範囲をチェックし、申請漏れがないようにする。
保険会社の鑑定人と立ち会う損害調査時には自身または家族が立ち会い、補償の適用範囲をしっかり確認。


保険請求は被災者が多数になるため、早めの申請が支払いのスピードに直結します。支払いの優先順位は、損害の程度に応じて「全損」「大半損」「小半損」「一部損」の4段階の順に保険金が支払われますが、同じ損害程度であれば、申請の先着が優先となるためです。

津波被害時のトラブル事例と対策方法

津波による被害で火災保険や地震保険を請求する際、さまざまなトラブルが発生することがあります。特に、保険金の支払い遅延や補償範囲の誤解などが問題となるケースが多いため、事前に対策を講じておくことが重要です。

よくあるトラブル事例と対策

トラブル事例内容対策方法
火災保険と地震保険の誤解津波被害が火災保険で補償されると勘違いし、地震保険未加入だった事前に火災保険と地震保険の補償範囲を確認し、地震保険に加入しておく
罹災証明書の取得遅れ保険金請求に必要な罹災証明書をすぐに取得できず、申請が遅れた津波被害直後に市区町村役場で罹災証明書を早めに申請する
被害写真が不足被害の証拠写真が不足し、査定額が低くなった住宅の損壊状況を複数の角度から撮影し、詳細な証拠を残す
保険金の支払い遅延保険会社の処理が遅く、保険金の受取が遅れた申請後は進捗をこまめに確認し、必要な追加書類を早めに提出
補償額の低さ地震保険の補償額が火災保険の50%までしか適用されず、再建費用が不足契約時に地震保険の保険金額を最大限に設定する


津波被害時のトラブルを回避するには、事前の契約内容確認と迅速な対応が鍵となります。特に、罹災証明書の取得や被害の証拠収集を怠ると、保険金の支払いに影響が出るため注意が必要です。

地震・津波リスクに備えるための保険選びのポイント

地震や津波による被害は甚大であり、火災保険だけでは補償されないケースが多いため、適切な保険選びが重要です。しかし、どの保険を選べば津波の被害をしっかり補償できるのか、火災保険と地震保険の組み合わせはどうすべきか、補償範囲や保険料の違いを事前に把握する必要があります。

津波の被害予想を確認する

津波被害に備えるためには、自身が住んでいる地域の津波リスクを把握することが重要です。特に、南海トラフ地震のような大規模な地震が発生した場合、津波の被害は甚大になると予測されています。地震保険への加入とともに、津波ハザードマップを活用したリスク確認が必須です。

津波リスクを確認する方法

確認方法内容
津波ハザードマップ住んでいる地域の津波浸水想定を確認できる
南海トラフ地震の被害想定政府や自治体の防災情報を参考にする
過去の津波被害の記録東日本大震災や過去の津波被害を調査できる
標高や地形の確認海抜や避難ルートを事前にチェックできる


津波ハザードマップは市区町村が提供しており、自宅や職場が津波の影響を受ける可能性を可視化できます。地震保険を適切に選び、万が一の備えをしておくことが重要です。

火災保険+地震保険のおすすめプランと選び方

津波被害に備えるためには、火災保険と地震保険を組み合わせた適切なプラン選びが重要です。特に、南海トラフ地震のような大規模災害に備えるには、火災保険単体ではなく、地震保険をセットで加入する必要があります。

火災保険+地震保険のおすすめプラン

プラン特徴適した地域
火災保険+地震保険(基本プラン)最低限の補償、建物のみ対象津波リスクの低い地域
火災保険+地震保険+家財補償家財の損害も補償津波ハザードマップで浸水リスクがある地域
火災保険+地震保険+水災特約水害による損害もカバー河川沿い・海岸近くの住宅
火災保険+地震保険(最大限補償)建物・家財ともに最大額補償南海トラフ地震の影響を受ける沿岸部

保険の選び方のポイント

  1. 津波ハザードマップを確認し、浸水リスクがあるかを把握する。
  2. 地震保険の補償額を最大(火災保険の50%)に設定することで、再建費用を確保。
  3. 水災特約を追加して、津波以外の水害リスクにも対応できるようにする。
  4. 家財補償を追加し、家電や家具の損害もカバーできるようにする。

保険選びの際には、津波から受ける被害を想定し、十分な補償内容を確保することが重要です。

最新の保険料改定と補償内容のトレンド(2025年版)

2025年の火災保険・地震保険の改定により、津波被害に対する補償の傾向が変化しています。特に、南海トラフ地震の発生リスクが指摘される中、津波ハザードマップの見直しやリスク評価の高度化に伴い、地域ごとの保険料に差が生じています。

火災保険・地震保険の最新改定ポイント

項目改定内容(2025年)
火災保険料自然災害リスク評価の精緻化により、津波リスクの高い地域では保険料が上昇傾向
地震保険料南海トラフ地震のリスクを反映し、一部地域で10~15%の値上げ
補償内容火災保険単体では津波被害は補償されず、地震保険の併用が必須
特約の追加津波による家財損害をカバーする特約の選択肢が増加


特に、津波ハザードマップに基づく保険料の変動が顕著で、沿岸部では火災保険料の上昇が予想されます。

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まとめ

火災保険で津波被害は補償される?地震保険との違いと最適な備え方を解説のまとめ

津波被害に備えるには、火災保険と地震保険の違いを理解し、最適な保険プランを選ぶことが重要です。火災保険単体では津波被害は補償されず、地震保険の加入が必須となります。

さらに、南海トラフ地震などのリスクを考慮し、津波ハザードマップを活用したリスク評価も欠かせません。保険請求の手続きや適用条件を事前に把握し、万が一の際に迅速に対応できる準備を整えておきましょう。

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