雪害で壊れたカーポートを保険で修理する!失敗のない申請の手順を解説

「大雪でカーポートに被害を受けてしまった」

 

という時に保険を使って損害を補填してもらうことができます。

 

しかし、「壊れたので保険金をください」と言ってもすんなり保険金が支払われる訳ではありません。

 

このコラムでは、大雪で壊れてしまったカーポートを修理する為に、失敗しない保険の使い方をご提案していきたいと思います。

この記事でわかること
・雪害でカーポートを修理できる保険について
・保険の申請手順

 

雪害で壊れたカーポートを修理できる保険とは

雪害でカーポートに被害を受けてしまった場合、火災保険で補償を受けることができます。

 

火災保険は、基本の補償項目として「風災」「雪災」「雷災」「ひょう災」の建物に対する補償が含まれています。

 

雪害に於ける火災保険の補償については、下記の記事で詳しく解説していますのでご参照ください。

火災保険の給付金はもらえる人が大多数!請求のコツから注意点まで徹底解説

カーポートを保険で修理するときに気をつけること

火災保険でカーポートを修理するときに気をつける点を解説します。

 

保険の請求期限

火災保険の請求期限は、被害を受けてから3年となっています。

 

カーポートのパネルが部分的に破損した程度だと、放置してしまうこともあると思います。

 

期限を過ぎてしまうと、火災保険で補償を受けられなくなってしまいますのでご注意ください。

 

修理代と免責金額の関係

2010年頃の火災保険より、多くの加入者が保険料を安く抑える為に、保険金の支払いに対して免責金の設定をしているプランが増えています。

上記の契約の場合、3万円の免責金額が設定されていますが、損害額が免責金以下の場合に保険金の支払いはされません。

保険料を安くする為に、免責金を10万円など高額に設定していることもありますので、一度ご自身の契約内容をご確認ください。

 

カーポートの修理費用の目安

カーポートの修理にかかる費用の目安は、下記の通りになります。

・カーポート全体を交換:30〜50万円

※基礎部分のコンクリートにもダメージがあると、10万円〜の追加費用が必要

・部分的にパネルを交換:1〜2万円/枚(車1台分で約24枚必要)

・アルミ枠の交換:2〜20万円

 

部分的な補修であれば10万円以下で済ませられますが、倒壊してしまっていたり、フレームが傾いている場合は全交換が必要となるので、その費用も30万円以上となります。

 

大雪によって損害を受けている場合、修理をしても再度雪害で被害を受けることがありますので、新しく交換するカーポートは耐久性の高いものを選んだ方が良いです。

 

ただし、その分費用も更に高額になってきます。

火災保険の申請手順

火災保険の申請は、5つのステップで行われます。

  1. 保険会社に連絡
  2. 保険会社から申請書類が郵送される
  3. 保険会社に必要書類を提出する
  4. 保険会社による審査、鑑定人による調査
  5. 保険金の入金

 

簡単そうに見えるかもしれませんが、火災保険の申請には建物が自然災害で損害を受けていることを証明する書類の提出が必要になります。

 

具体的に、下記の様な書類が必要になります。

・保険金請求書

・事故内容報告書

・修理の見積書

・自然災害であることを証明する写真

 

認定する保険金額は、修理に必要な見積書をベースに決定されます。

 

修理をするのは工事業者ですので、建物の修理ができる工事業者やリフォームなど建物に詳しい人でなければ見積書の作成はできません。

 

当然、見積書には1つ1つの細かな材料費、工事に必要な人員の人件費などが必要になります。

 

これは、素人が一個人で作成することは不可能となります。

 

申請書類を揃えるだけでも大変ですが、申請後には保険会社の審査があります。

 

場合によっては、保険会社から鑑定人が派遣されてきて、ご自宅の損害状況と申請書類の内容に相違がないか確認にきます。

 

概ねの認定金額が決まるため、ここでの対応に不備があると認定金額を大幅に減らされたり、最悪の場合は否認されてしまいます。

 

火災保険は、マイホームを持つほとんどの方が加入をしていますが、いざ使おうとすると簡単に保険金を受け取れないような仕組みになっているのです。

 

火災保険の申請は一人ではできない

上記のことから、火災保険の申請から保険金の受け取りまでを、一個人が一人で完結させることは非常に難しいです。

 

建物や火災保険に詳しい業者の協力が必要不可欠になります。

火災保険の申請で協力してもらえる業者は大きく2つの業者になります。

①修理業者に依頼する

②火災保険の申請サポート業者に依頼する

 

これら2つの業者は、基本的に書類の用意から保険金の受取りまでをサポートしてくれるので、高確率で保険金を受け取れると思います。

 

しかし、それぞれにメリット、デメリットがあります。

業種メリットデメリット
修理、リフォーム業者見積りから工事までを一貫して依頼できる保険への知識が低い可能性あり
保険金のみで賄えない可能性あり(自費が必要になる)
火災保険申請サポート建物、保険と両方の知識が豊富
十分な修理資金を確保できる可能性が高い
一緒に工事の依頼ができない
→工事業者を別に探す必要がある

最も簡単なのは、修理業者にすべてをお願いする方法です。

 

修理に必要な見積りなど、申請に必要な書類を揃えてくれるだけでなく、保険金を受け取ったあとは工事まで一貫して請け負ってもらうことができます。

 

しかし、このパターンがおすすめできるのは保険金が申請に対して満額認定された場合です。

 

保険金の認定は、保険会社が最終的に決定をしますので、見積り通りの保険金がもらえるとは限りません。

 

もし大きく減額されてしまった場合、工事に必要な不足金を自費で捻出しなければなりません。

 

「保険の申請から工事までやってくれるから楽でいいや」と安易に依頼をしてしまうと、あとで後悔することになってしまうかもしれません。

 

元々自費で直すつもりでいて、少しでも保険が使えれば良いという考えであればオススメできるかもしれません。

 

保険申請と修理は分けて考えた方が良い

もうひとつサポートをお願いできる業者で、火災保険申請サポートがあります。

 

火災保険申請サポートの役割は、火災保険の申請から保険金をなるべく多く受け取れる様にサポートすることにあります。

 

保険認定後の工事に関しては、関与していません。

 

火災保険申請サポートを利用するメリットは、「火災保険の申請」と「修理をする工事」を分けて考えることができるということです。

 

保険の認定額を見てから、修理の検討をすることができます。

 

また修理業者に一貫してお願いする場合のデメリットとして、依頼された業者は修理する部位(カーポートだけ)しか見てくれません。

 

今回は、カーポートの修理ができれば結果的には良いのかもしれません。

 

しかし、火災保険の申請サポート業者は、建物と保険の両方に詳しいので、建物全体(要望によっては室内)に自然災害による損害箇所がないかチェックをしてくれます。

 

自分では気づいてなかった損害を見つけてもらえるので、保険金を多く受け取れる可能性があります。

 

損害箇所を早期に発見して修理できることは、建物を良い状態に保つことができ、長く住む家の寿命を伸ばしてくれます。

 

火災保険は、使っても保険料は高くなりませんので利用を検討されてみてはいかがでしょうか。

保険料については下記の記事で詳しく解説しています。

火災保険は台風で申請できる?【写真事例20枚付き】

まとめ

火災保険を使ってカーポートの修理する方法について解説してきました。

 

今回の目的は、カーポートを修理することでしたので、修理業者が火災保険の申請も見てくれるなら、ひとつの業者で完結できるかもしれません。

 

しかし、雪害でカーポートに損害を受けるほどの災害が発生しているということは、気づいていない損害が他にもある可能性は極めて高いです。

 

部分的に見えているところだけを修理するのではなく、建物全体に損害が出ていないか一度専門業者に確認してもらうことをオススメします。

 

弊社は、火災保険の申請サポートを専門に行っております。

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