【必見】火災保険不払いランキング...払い渋りが起きる可能性もある?
「火災保険に入りたいけど、保険会社の見分け方がわからない。」
「保険会社の不払いや、払ってくれないなどの悪い評判のところは避けたい」
ほとんどの持ち家の方が入る火災保険ですが、保険料も安くはないので、保険会社選びで後悔したくありません。
そこで今回は、保険金の支払い率のランキングと、不払いが少ない保険会社の見分け方を解説します。
どんな時に不払いが起きやすいかも解説しているので、ぜひ保険会社選びの参考にしてください。
・保険金が支払われない時の理由
また、火災保険に加入後、保険申請を躊躇する必要は全くありません。
被害があれば、保険申請をするのは加入者の権利であると言えます。
以下の記事では、火災保険の申請方法やコツを解説しているため、この機会に合わせてご覧いただければ幸いです。
【参考記事】:火災保険を申請方法と3つのコツ|申請事例も写真付きで解説
目次
火災保険不払いランキングにおける3つの基準
火災保険の良い悪いを見分ける方法として、次の3つの視点から考えると良いとされています。
- 正味損害率
- ソルベンシー・マージン率
- 格付け会社の評価
ただし、基準を満たしている場合でも、倒産することもありますので、参考意見として取り入れて下さい。
火災保険不払いランキングの基準①正味損害率
保険金を契約者にたくさん支払っていれば、数値が大きくなる指標です。
保険契約者から支払われた保険料と、保険会社が契約者に支払った保険金の割合で計算します。
保険金を多く支払ってくれることは嬉しいですが、それが長く続くと会社の利益が減っていくので、保険会社が倒産してしまう可能性も。
また、一般的に大きな災害などが起こると、給付金の支払いが増えるので、損害率が急に高くなります。
火災保険不払いランキングの基準②ソルベンシー・マージン率
保険会社の経営状態の健全性・安全性を示す指標です。
一般に200%以上あれば健全と言われており、高いほどに契約者に保険金を支払う能力がある会社となります。
もし200%以下であると、金融庁から行政指導をされるので、基本的には極端に悪い保険会社はありません。
しかし、よりパーセンテージが高い方が想定外の災害になった際に備えて、しっかり対応できる保険会社を選ぶ方が安心です。
火災保険不払いランキングの基準③支払い能力・財務力
専門の格付け会社の評価で、最も高い評価で「AAA(トリプルエー)」になります。
次は「AA」「A」「BBB」「BB」という順番です。
今回この記事では、「日本格付研究所」が行なう支払い能力・財務力の格付けを使って解説します。
火災保険不払いランキング【支払い率の高い順】
3つの指標(正味損害率、ソルベンシー・マージン率、支払い能力・財務力)をもとに、総合的に支払い率が高い保険会社をまとめました。
ランキング | 会社名 | 正味損害率 | ソルベンシー・マージン率 | 支払い能力・財務力 |
1位 | AIG損害保険 | 72.8% | 1301.5% | 設定なし |
2位 | キャピタル損害保険 | 31.7% | 2360.6% | AA |
3位 | 東京海上日動火災保険 | 60.8% | 863.6% | AAA |
同率3位 | 楽天損害保険 | 110.9% | 622.5% | A |
同率3位 | 共栄火災海上保険 | 59.2% | 1153.1% | AA |
6位 | 日新火災海上保険 | 57.9% | 1279.4% | 設定なし |
7位 | 損保ジャパン | 60.8% | 703.5% | AAA |
8位 | セコム損害保険 | 60.0% | 687.2% | AA |
同率8位 | あいおいニッセイ同和損害保険 | 58.6% | 818.9% | AA |
10位 | ソニー損害保険 | 59.8% | 746.5% | AA |
11位 | 三井住友海上火災保険 | 59.8% | 746.5% | AA |
12位 | SBI損害保険 | 68.3% | 545.5% | 設定なし |
同率12位 | 大同火災海上保険 | 50.7% | 745.2% | BBB+ |
【参照記事】:株式会社日本格付研究所
ランキングが高いとはいえ、必ず保険金が支払われるわけではありません。
また、逆にランキングが低いからといって、必ず保険金が支払われないということもないので安心してください。
不払いが少ない火災保険会社の見分け方
保険会社のセールストークや宣伝文句で、良い保険会社を見分けるのは難しいです。
次の3つのポイントをチェックすると良いでしょう。
- 支払余力を確認する
- 保険会社の財務力を確認する
- 口コミ・評判を慎重に確認する
ポイントと合わせて、保険料や補償内容を比較して、保険プラン・保険会社を選ぶのが良いです。
一度調べてみて、火災保険を選ぶようにしてください。
支払余力を確認する
支払余力とは「ソルベンシー・マージン率」とも呼ばれ、保険金を支払う能力の高さがわかります。
これは火災保険に限らず、自動車保険や賠償責任保険などを扱う、火災保険会社全体の能力です。
ソルベンシーマージン比率が200%以上あれば安心とされていますが、それでも破産した保険会社があるので、参考程度にするのがよいでしょう。
保険会社の財務力を確認する
各保険会社の財務能力を示すため、専門の格付け会社が調査をしています
健全な保険会社かどうかがわかるので、ランクが低いと倒産リスクがより高いです。
一般的に経営がうまくいっていれば、保険金の不払いになる可能性が低いと言われています。
最も高い評価で「AAA(トリプルエー)」「AA」「A」「BBB」「BB」という順になっています。
口コミ・評判を慎重に確認する
火災保険を申請した方の口コミは、保険選ぶ際の参考になります。
特に近年は、台風や地震などの災害が増加しているため、多くの方がネット上に火災保険を申請に関する口コミや事例が紹介されています。
口コミ専用サイト以外にも、TwitterなどのSNSなどにも多いです。
保険請求した時の、保険会社のリアルな対応を知ることが可能なので、参考にしてみてください。
火災保険会社の払い渋り・不払いが起きる可能性はある?
保険会社の払い渋り・不払いをするということは、「保険金を支払わねばならない事案や自己に対して、正当な理由なく保険金を支払わない」ことを指します。
単純に保険金がでないことを払い渋り・不払いとするのではなく、そのように保険会社が判断した結果の根拠を、きちんと確認しましょう。
審査基準が厳しくなっているために、対象にならなかった可能性もあります。
なぜそのように審査が厳しくなったかを、次の2つの理由で解説します。
- 自然災害の増加(台風、地震など)
- 悪質な業者の増加
自然災害の増加(台風、地震など)
自然災害は近年増加傾向で、それに伴って保険会社が支払う保険金も増えています。
当然、保険会社側は保険金の支払いが増え続けると、経営難に陥るのです。
そこで鑑定人の派遣による被害の審査基準を上げ、保険金の支払いを下げた可能性もあります。
審査基準がある程度一定になったことで、ゆるい審査基準を当たり前と考えていた方には、払い渋りされたと考えてもおかしくはないかもしれません。
悪質な業者の増加
火災保険の申請の審査が通りやすいことを利用して、悪質な修理業者や申請サポート業者などが増えたことも、審査基準が上がった理由の1つでしょう。
例えば、台風被害として屋根の修理を申請するのに合わせて、雨どいをわざと壊すなどの、保険金詐欺まがいのことをしている業者もいるようです。
保険会社は支払う必要のない被害も補償していては、経営難につながるので、審査基準を上げざるをえない状況とも考えられます。
こちらも、ゆるい審査基準だとうれしい悪徳業者からすると、払い渋りと考えてもおかしくはありません。
上記のいずれの理由としても、きちんと管理していた住宅の自然災害による被害なら、払い渋りはおきないと考えてもいいのではないでしょうか。
【参考記事】:火災保険の給付金詐欺が増加中…怪しい業者の特徴と手口を解説
火災保険不払いランキングのまとめ
今回は、火災保険不払いランキングと不払いが少ない保険の見分け方、不払いが起きる理由を解説しました。
ポイントまとめ
- 不払いが少ない保険会社は「支払い余力」「財務力」が高く、「口コミ・評判」がよいものが多い
- 審査基準が上がったために、利益が減った悪徳業者が「払い渋り」と言っている可能性がある
加入前に保険の保険料以外にも、補償範囲や信頼できる保険会社であるかも調べておきましょう。
きちんと保険金申請に応じてくれ、支払いの実績も多い、あなたに合った火災保険をぜひ見つけて下さい。
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