火災保険で雨樋は直せる?被害事例から申請手順まで徹底解説!
雨樋は、外壁や土台を雨水から守る大切な役割を果たしています。
しかし雨樋は、台風や雪により損害が発生する可能性が高い箇所です。
さらに、損害をそのままにしてしまうと、外壁が汚れたり、建物の基礎が傷んでしまうこともあります。
では、雨樋が被害を受けた場合、火災保険を使って修理ができるのでしょうか。
このコラムでは、火災保険を使って雨樋の修理ができる条件や、申請方法を順番に説明します。
- 雨樋に受けた被害が、火災保険の対象となるのか
- 雨樋に受けやすい被害の事例
- 火災保険を申請するための手順
目次
そもそも火災保険で雨樋は修理できる?
強風や大雪が原因で、雨樋が変形したり破損してしまった場合、火災保険で修理ができる可能性があります。
ただし、下記の4つの条件があります。
- 「損害額が20万円以上(契約内容による)
- 「被害発生から3年以内」
- 「自然災害による損害」
- 「外部衝突による損害」
雨樋に受けた損害がすべて火災保険の対象となるわけではありません。
火災保険が雨樋の損傷に適用されるための条件
雨樋の損傷を火災保険で修理をするには、4つの条件があります。
それぞれの条件について、詳しく説明をしていきます。
損害額が20万円以上(フランチャイズ方式の場合)
火災保険の中には、損害の総額が20万円以上であることが申請の条件と定められているものがあります。
この条件は、「フランチャイズ方式」と呼ばれます。
損害額は、修理をする場合に発生する修理費と同じと考えてよいので、「損害額=修理費用」となります。
例えば、修理費用が22万円の場合、20万円を超えているので22万円を受け取ることができます。
しかし20万円に満たない19万円の場合は、保険金を1円も受け取ることができません。
ご自身が加入されている火災保険が、フランチャイズ方式になっているかの確認が必要です。
被害発生から3年以内
火災保険の請求には、3年間という期限があります。
期限のある理由は、損害発生から時間が経過すると、損害の原因究明が難しくなるからです。
なお、申請期限はすべての保険会社で、損害発生から3年以内と定められているため注意が必要です。
自然災害による損害
火災保険は、台風や雪による自然災害が原因となる損害も補償の対象となります。
雨樋が壊れる原因となる自然災害の多くは、「風災」と「雪災」です。
- 「風災」とは、台風、旋風、竜巻、暴風等による災害(洪水、高潮等を除きます。)
- 「雪災」とは、豪雪、雪崩等の災害(融雪洪水等を除きます。)
また火災保険では、経年劣化が原因となる損害については保険金が支払われません。
雨樋に発生している損害が、自然災害によるものなのか、経年劣化が原因なのかの判断は難しいため、プロに相談することをおすすめします。
外部衝突による損害
火災保険では、建物外部から物体が落下・飛来・衝突したことにより生じた損害も補償の対象となります。
具体的には、車両の衝突、飛び石、外部からボールが飛んできた場合などが挙げられます。
雨樋の中でも、地上に流すために縦方向に設置される配管を、「竪樋(たてどい)」といいます。
竪樋は特に外部衝突による損害を受けることが多いため、この補償でカバーされています。
雨樋を火災保険申請すると、おりる金額はどれくらい?
雨樋の修理で火災保険を申請する場合、どれくらいの保険金を受け取ることができるのでしょうか。
火災保険で受け取れる保険金額は、実際の損害額(修理費用)から免責金額(自己負担額)を差し引いた残りの金額です。
雨樋の修理にかかる費用は、修理をする箇所や、範囲により大きく金額が変動します。
高所を修理する場合は足場を設置する必要があるため、最低でも10万円から、高くなると数十万と高額になるケースがあります。
火災保険で補償される可能性が高い雨樋の被害事例
雨樋が受ける自然災害による被害は、「風災」や「雪災」によるものがほとんどです。
ここからは、火災保険で補償される可能性が高い被害事例を4つを説明します。
台風の通過後や大雪の後には、このような被害を受けていないか、ご自身で確認されることをおすすめします。
事例①雨樋の歪み
大雪の重みで、雨樋に歪みが発生することは多いです。
この雨樋は、全体的に歪みが発生しています。
事例②繋ぎ目の外れ
雨樋のつなぎ目も、大雪による被害を受けやすい箇所になっています。
この例も、雪による重みで雨樋のつなぎ目が外れています。
事例③集水機の割れ
この写真の集水器はヒビが入っています。
集水器に雪がつまることにより、割れてしまうケースもあります。
事例④竪樋の破損
竪樋は外部衝突による被害を受ける事が多いです。
外部から飛んできた物がぶつかったことにより、ヒビが入っています。
火災保険を使って雨樋を修理する手順【申請から修理まで】
火災保険では、いくつかの条件を満たす場合に、雨樋の修理ができることがわかりました。
また気がついていない箇所に、被害を受けている可能性も十分考えられます。
安心して火災保険の申請をするために、火災保険申請サポート業者を利用した場合の手順を説明していきます。
①火災保険申請サポート業者に連絡
まずはサポート業者への連絡です。
火災保険には申請期限があり、被害が発生してから3年以内に申請をする必要があります。
被害を見つけている場合や、異常を感じる場合などは、1日でも早く連絡をすることをおすすめします。
\ 成功報酬だから安心 /
②業者による現地調査
サポート業者は、物件全体を調査し、個人では見つけることが難しい箇所もすべて確認します。
気になることはどんな小さなことでも伝え、補償対象かどうか確認してもらいましょう。
③業者による必要書類の作成
現地調査で集めた情報を元に、保険会社へ提出する資料を業者が作成します。
契約者は業者の作成した資料を保険会社に提出するだけのため、手間がかかることはありません。
④保険会社による審査(現地調査)
提出した資料を元に、保険会社の審査が始まります。
場合によっては改めて鑑定人による現地調査が行われることもあります。
⑤保険金の入金・手数料の支払い
保険会社から認定を受ければ、指定した口座に保険金が支払われます。
保険金を受け取った場合のみ、成功報酬によりサポート業者への手数料の支払いが発生します。
⑥雨樋の修理
受け取った保険金で修理が必要な箇所を修理します。
まとめ:雨樋の損害が火災保険の対象かを見分けるのは難しい
雨樋に受けた損害が、火災保険の対象となるのかを見分けることは難しいです。
なぜなら、損害の発生原因が自然災害か経年劣化によるものなのかを判断するには、専門的な知識が必要となるからです。
また雨樋が受けている被害は、目に見える箇所だけとは限らないため、建物全体の調査をお勧めいたします。
弊社でも全国で無料調査を行っておりますので、お気軽にご相談いただけると幸いです。
\ 成功報酬だから安心 /