火災保険の申請代行って違法なの?トラブルにならずに申請する方法を解説

このコラムでは、火災保険の申請代行サービスを使うことは、違法行為に当たるのか?ということについて解説していきます。
近年、台風などの自然災害による被害が増加しており、そこに便乗した
「火災保険を使って無料で家の修理をしませんか?」
「火災保険の申請を代行します!」
という営業行為が増えています。
そういったサービスを利用する上での問題点や、法律的に問題なく火災保険が使え、トラブルにならない方法などをご紹介していきます。
・法律違反、トラブルを回避して火災保険が使える方法
火災保険の申請代行は違法?
火災保険は被保険者(契約者)が申請をしなければならない決まりがあるので、申請を代行者が行うことは契約違反に当たります。
もし加入者本人ではなく、他人が申請を代行したことが発覚してしまうと、重大な契約違反となり、保険金が支払われなかったり、最悪の場合は保険契約の解除ということになる可能性もあります。
火災保険申請代行と申請サポートの違い
「火災保険申請代行」とは別に、「火災保険申請サポート」というものが存在します。
似ているように見えますが、この2つには大きな違いがあります。
申請代行というのは、申請自体を契約者ではない人間が変わりに申請をするサービスです。
これは、上述の通り契約違反に当たる為、
「火災保険の申請を代行してやっておきますね!」という業者がいたら絶対に断らなければ、あなた自身が保険会社からペナルティを受けてしまいます。
申請サポートは、火災保険の申請自体はあなたが行います。
火災保険を申請して保険金を受けとるまでには、素人が1人では解決し難い部分が多々ある為、そういった難しい部分を専門家にサポートしてもらうというものになります。
専門家のサポートを受ける訳ですので、保険が認定された時に一定の手数料を支払う必要がありますが、保険申請自体をあなたが行っていますので、法律違反にも契約違反にも当たらず、問題なく火災保険を使うことができます。
違法な火災保険の申請
火災保険を使う際に、違法になりやすい事例をご紹介します。
特に多いパターンは2つあります。
①虚偽の申告をする
②工事込みの不要なサービスを契約する
それぞれを解説します。
虚偽の申告をする
「自身でわざと壊して保険金を請求する」
「破損していないのに破損したことにして保険金を請求する」
こういった行為は詐欺罪にあたりますので虚偽申告をしようとする業者とは契約をしない方が良いです。
また、こういった行為をするにあたり、業者と口裏合わせをすることも同罪になります。
一時の保険金欲しさに、業者の口車に乗せられないように注意が必要です。
工事込みの不要なサービスを契約する
例えばですが、台風などで屋根に損害が出た時に、はじめて火災保険の必要性が出てくると思います。
その場合、あなたの心理はこのようになるはずです。
①台風で屋根が壊れてしまった
②修理をしたい
③火災保険が使えないだろうか
④火災保険の申請をして、修理をしよう
あなたは、屋根を修理したいという気持ちに基づいて行動をしています。
このように火災保険を使うのであれば、なんら問題はありません。
逆に、こういうパターンがあります。
①現在、家のことに関しては特になにも困っていない
②突然、飛び込みの営業マンが家にくる(電話営業も同じ)
③火災保険を使ったら屋根を無料で修理できると提案される
④無料だったらいいかと契約をしてしまう
これは、不要なものをあなたは半ば強要されている状態になります。
この状態で契約をしてしまうと、あなた自身が法律違反を問われることはありませんが、業者は独占禁止法に抵触する可能性があります。
その片棒を持つことになりますので、飛び込み営業や電話営業などを受けることはトラブルを回避するという意味でもオススメしません。
トラブルになりやすい火災保険申請
火災保険を巡るトラブルは、年々増加しています。
その大半が、飛び込みの営業や電話営業による「火災保険の申請+家の修理」を無料で行ってくれるというものになります。
工事の施工トラブルや、保険金が想定した金額が認定されずに違約金トラブルに発展したり、その内容も様々です。
ただそのトラブルも、「火災保険申請」と「家の工事がセット」になっているパターンに多い傾向にあります。
トラブル事例ややってはいけない火災保険の申請について詳しく解説してますので、下記の記事も合わせてご確認ください。
トラブルにならずに火災保険を使うには
上記でも少しだけ触れていますが、トラブルになりやすいのは「火災保険の申請と家の修理」が1つの会社でセットになって契約している場合に多いです。
家の修理をするという前提で、火災保険や工事でトラブルを起こさないには、「火災保険の申請」と「家の修理」を分けて考えることです。
つまり、火災保険の申請をお願いする業者と、家の修理をする業者を分けて契約するということです。
火災保険を使うことと、家を修理することは、当たり前ですが2つのことに分かれています。
これを1つにまとめて行おうとするから、トラブルに発展しやすくなるのです。
2つのことなので、最初から別々に考えて行動をしていれば、それだけトラブルを回避することができるのです。
そういったトラブルを回避する考え方や実践の仕方を下記の記事にまとめていますのでご参照ください。
まとめ
このコラムでは、火災保険を使うにあたって違法に当たるものや、トラブルに発展しやすいものについて解説してきました。
台風などの自然災害で家に損害が出てしまった場合は、火災保険を使って修理をすることができますが、なにも知らずに業者の提案を受けてしまうととんでもない失敗をする可能性があります。
繰り返しになりますが、「火災保険の申請」と「家の修理」は別物です。
2つのことを1つにせず、分けて考えることが大切です。
それぞれを依頼する業者を分けることが、トラブル回避の第一歩になります。
弊社は、火災保険申請のサポートを専門に行っております。
弁護士事務所との業務協力も行っており、法律遵守でご対応をさせていただいております。
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