火災保険申請サポートのトラブル事例3選!業者を選ぶ際の注意点とは

火災保険を申請サポートをお願いしようと考えているけど、トラブルがないのか気になる契約者は多いです。

 

また、国民生活センターに届く相談でも「火災保険を利用すると無料で修理ができますと言われて契約したが、トラブルになった」という声が非常に多い実態もあります。

 

この記事では、火災保険申請サポートとのトラブル事例を紹介し、業者を選ぶ際の注意点まで解説します。

 

この記事でわかること
・火災保険申請サポートとのトラブルが起きやすい理由
・サポート業者とのトラブルを防ぐ注意点・サポート業者の選び方

 

実際に火災保険への申請をお考えの方は、よくあるトラブル事例を知った上で、申請に進んでいただければ幸いです。

 

また以下の記事では、火災保険の申請方法やコツを解説しておりますので、この機会に合わせてご覧いただければ幸いです。

 

【参考記事】:火災保険を申請方法と3つのコツ|申請事例も写真付きで解説

火災保険申請サポートのトラブルが増加した背景

近年、台風などの自然災害が全国的に増えており、火災保険を利用する需要も拡大しています。

 

そのため、国民生活センターへも、悪質な業者による火災保険を使ったトラブルの相談が多く寄せられています。

 

下図のように、年々トラブル相談は増加傾向にあります。

【出典】:保険金で住宅修理ができると勧誘する事業者に注意!-申請サポートを受ける前に、損害保険会社に連絡を 保険金の請求は、加入者ご自身で!!-

 

2019年には2,691件から、2020年には5,447件と2倍に増えているようです。

 

しかし、なぜトラブルが増えているのでしょうか?背景としては2つあるため、それぞれ解説します。

 

【参考記事】:火災保険給付金の申請サポート「ミエルモ」は怪しい?口コミ・評判を解説!

 

大型の自然災害が多発している

 

近年では特に、2018年から2019年にかけて、多くの災害による被害がでています。

 

2018年2019年
主な災害6月:大阪北部地震

7月:西日本豪雨

9月:台風21号

6月:山形県沖地震

8月:九州北部豪雨

9月:台風15号

 

2018年の大阪北部地震は、地震の影響でブロック塀が倒壊し、小学生が亡くなる痛ましい事故がありました。

 

しかも、2019年8月の九州豪雨と、9月の台風15号では、激甚災害指定されるほどの大きな災害が続きます。

 

その影響で2020年になってようやく、火災保険を利用して修理をしようとする人が増えてきたといえるでしょう。

 

火災保険申請サポート業者自体が増えている

「この前の台風で壊れた屋根を修理しなきゃな……」と思っても、火災保険を使って直せることを知らない契約者は多いです。

 

知っていても、よくわからないからと申請していない場合もあります。

 

そんな時にWeb広告・電話・訪問販売などで火災保険申請サポート業者から、

 

  • 火災保険を使って自己負担なく住宅の修理ができる
  • 保険金がでるようにサポートする

 

このような勧誘を受けて、保険を利用したい契約者が増えていきました。

 

その結果、申請サポート業者も合わせて増えたのです。中にはとても親身になって、良心的な申請サポート業者がいます。

 

しかし、訪問販売での長時間勧誘、ずさんな見積もりや工事内容などの、悪質な業者によるトラブルも増えることにもなりました。

 

火災保険申請サポートにおけるトラブル事例3選

全国の消費生活センター等には「火災保険を使って自己負担なく住宅の修理ができる」など、「保険金が使える」と勧誘する住宅修理サービスに関する相談が多く寄せられています。

 

  • 手数料と違約金の説明がない
  • 嘘の理由で保険金申請を勧めてくる
  • 保険金が下りても工事が始まらない

 

これらのよくあるトラブルの一部を抜粋した事例を紹介します。

 

【参考記事】: 火災保険給付金の申請サポート「ミエルモ」は怪しい?口コミ・評判を解説!

 

トラブル事例①手数料と違約金の説明がない

 

台風の影響で雨漏りが起こっていた住宅で、業者から「火災保険を使って無料で修理ができる」と言われて契約した事例です。

 

業者が屋根の見積を出したものの、保険会社の鑑定人が家を診て、見積金額全額がでないと言われました。

 

しかし、修理をキャンセルした時に契約時に説明がなかった「工事をしない場合は違約金として保険金の5割を支払う」という違約金請求を受けるトラブルがあります。

 

他にも、保険金がでなかった場合に、コンサル料や手数料を請求されるトラブルもあります。

トラブル事例②嘘の理由で保険金申請を勧めてくる

 

こちらも業者から「火災保険を使って無料で修理ができる」と言われて契約した事例です。

 

壊れていなかった瓦をわざと壊して「台風で壊れたと説明してください」と、保険会社を騙し申請をさせる業者もいます。

 

また、別の理由で壊れていた箇所でも「ここも同じ台風で壊れたって説明すると大丈夫ですよ」というやり方もあるようです。

 

これらは保険金詐欺になりますので、「みんなやってるから」といった甘い言葉に流されないようにしましょう。

 

トラブル事例③保険金が下りても工事が始まらない

 

被害箇所の修理と、火災保険の申請サポートをセットの契約で、他社に修理を依頼したら請求される「違約金目的」と思われるトラブル事例。

 

契約者は業者の修理の見積書などをきちんと確認しないまま、保険金を受け取りました。

 

しかし、何回催促しても修理してくれないので、仕方なく他社に依頼をすると、申請した見積り金額の3分の1の修理金額でした。

 

「自社修理なら修理代と、保険金の20%の手数料をの支払い。他社に修理依頼したら保険金の40%の違約金を求める」という契約なので、どちらに支払っても保険金が足りません。

 

「業者は修理をしても儲ける。修理をしなくても儲ける。」という目的だと思われます。

 

火災保険申請サポートのトラブルを防ぐための注意点

火災保険の申請サポート業者とのトラブルを防ぐための注意点は、以下の3つです。

 

  • 契約前に手数料と違約金を確認する
  • 工事契約がセットになっていないか確認
  • HPなどで口コミ・実績を確認

 

最低でもこの3点をしっかりと確認しておけば、大きなトラブルは避けられると言えるでしょう。

 

それぞれを説明します。

 

【参考記事】:火災保険申請サポートの手数料相場は?利用するメリット・デメリットも解説

 

契約前に手数料と違約金を確認する

 

契約内容が相場からかけ離れていないか確認することは必須です。

 

もし、相場より大きくかけ離れていれば、別の業者を探しましょう。

火災保険申請サポートの手数料は、受け取れた保険金額に対して30〜40%程度が相場です。

 

そのうえ、ほとんどの業者が成果報酬ですので、調査費や交通費といった初期費用もかかりません。

 

保険金が支払われない場合でも、違約金などの費用が発生しないことも大事です。

 

よくある「無料で申請できる」という言葉を信じ、契約内容の確認を忘れないようにしてください。

 

工事契約がセットになってないか確認

 

中には「火災保険の申請~修理」までを前提にした業者があります。

 

よくあるトラブルは、「保険金が出ても工事が始まらない場合」や、「想定より保険金が少なかった場合に工事契約をキャンセルした時の違約金が発生する」という事例です。

 

火災保険の認定金額は、申請した金額以下、保険契約によっては免責金額が引かれて振込まれます。

 

もし大きく減額された場合には、工事契約が変えられずに、思わぬ手出しが発生するリスクがあるのです。

 

工事契約がセットでなければ、工事業者は自由に選べますし、工事後の支払いが可能なので安心して申請ができます。

 

HPなどで口コミ・実績を確認

 

火災保険の申請サポート業者の「〇万円の保険金」「〇千件調査」などの、数字を使ったセールスの言葉だけを信用してはいけません。

 

実績の数字に、どれだけの信ぴょう性があるかを、以下のポイントをしっかり確認しましょう。

 

  • 設立から間もないのに、多すぎる調査実績がないか
  • 口コミサイトやSNS、Googleマイビジネスなどでの口コミが良いか
  • ホームページなどの情報更新がされているか

 

口コミによっては、思い違いや間違った情報も多くあるので、1つの情報だけに信じ込まずに確認する方が良いでしょう。

 

火災保険のトラブルは保険会社の説明不足も大きな問題?

内閣府による調査で、持ち家世帯の火災保険の加入者は、推計約82%とわかっています。

 

しかし、「火災保険」という名前のイメージで、火災になった時しか補償されないと認識している契約者が4人に1人と少なくありません。

 

なぜ火災保険のトラブルが起きるのか、火災保険の申請サポートが必要と言われる理由を解説します。

 

多くの加入者が火災保険が使えることを知らない

 

火災保険の契約時には、保険の内容説明や支払い方法などの説明が行われています。

 

しかし、補償範囲や補償内容、申請方法などの詳しい説明を受けていない契約者が、大変多いのが実情です。

 

結果的に、多くの契約者が申請をしない、申請期限が過ぎてしまったりして、受け取れるはずの保険金を受け取れていません。

 

また、火災保険を使うと自動車保険のように、次年度の保険料が上がると勘違いしていることも。

 

他の保険と比較しても、火災保険は契約内容を把握していない契約者が多いと言えるのではないでしょうか。

 

火災保険申請サポートの必要性

 

おそらく、多くの方が台風や地震など大型の災害後でも、保険会社や代理店から「火災保険が使える可能性」について連絡を受けたことがないはずです。

 

2018年や2019年に災害が続いた後の2021年の調査では、4人の内3人以上の割合で「連絡が全く来ない」と答えています。

 

つまり、保険会社が積極的な周知を行うことは、ほぼないような状況と言えるでしょう。

 

保険会社や代理店側の火災保険についての説明不足や、間違った理解、自然災害後の周知不足などで非常に多くの契約者が申請できていません。

 

「申請漏れをなくし、適正な申請と支払いが行われること」こそが、火災保険の申請サポートの使命であり、求められている理由と言えます。

 

まとめ:火災保険の申請サポートならミエルモ

 

火災保険申請サポートのトラブルの背景と事例、トラブルを防ぐ注意点を解説してきました。

 

ポイントまとめ

  • 火災保険の内容や申請方法を知らないために起きるトラブルが多い
  • 工事の契約と火災保険の申請サポートがセットの契約をしない
  • 信頼できる申請サポート業者なのかを見極めてから依頼する

火災保険の補償対象かどうかの判断は、個人では難しいと感じる方も多いです。

 

そんな時に必要なのは、信頼ができるパートナーの存在です。

 

ミエルモでは、全国で年間5,000件以上の調査実績があり、適切な火災保険申請をサポートいたします。

 

些細なことでも、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。

 

【参考記事】:火災保険の給付金はもらえる人が大多数!申請方法から注意点まで徹底解説